太陽光会社が教える『太陽光発電メンテナンス』とは?設備点検や費用相場について

2021.7.06

太陽光発電メンテナンス|手入れ


太陽光発電投資をするうえで、設備のメンテナンスが必要な理由は、以下のとおりです。

  • 改正FIT法により義務化されているため
  • 発電量の低下による売電収入の減少を防ぐため
  • 事故やトラブルのもととなるため


ここでは、それぞれの理由について説明していきます。

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太陽光発電メンテナンス|改正FIT法


2017年4月に施行された「改正FIT法」により、事業者には太陽光発電設備の保守点検が義務付けられました。

事業者は、後述のガイドライン等に沿って、定期的に設備の点検を行わなければなりません。

点検がされていないと判断された場合、その事業者は「FIT認定」を取り消されてしまう恐れがあります。

認定を取り消されてしまえば、発電した電気を買い取ってもらえず、売電収入が得られません。

太陽光発電メンテナンス|売電収入


太陽光パネルは、経年劣化により発電効率が落ち、発電量も少なくなっていきます。

しかし、定期的にメンテナンスをしていれば、設備の劣化と発電量の低下をある程度防げます。

反対に、メンテナンスを怠れば、パネルの劣化が進み、発電量の低下を防げません。

発電量が落ちれば、売電収入の額も少なくなってしまいます。

太陽光発電メンテナンス|事故


メンテナンスを怠ることは、事故やトラブルの原因にもなります。

例えば、メンテナンスをしていなかったせいで、パネルと架台をつなぐボルトが緩んでいれば、台風が起きたとき、架台からパネルが引き剥がされ、飛散して第三者の住宅に直撃する恐れがあります。

この場合、メンテナンスを怠っていた事業者に落ち度があるため、損害賠償金を支払わなければなりません。

太陽光発電メンテナンス|主な内容


太陽光発電設備のメンテナンスの内容には、主に以下のものがあります。

  • 太陽光発電設備の定期点検
  • 施設内の草刈り作業
  •  太陽光パネルの清掃


ここでは、それぞれの内容について説明していきましょう。

太陽光発電メンテナンス|定期点検

FIT認定を受けた太陽光発電投資の事業者には、設備の定期的な保守点検が義務づけられています。

点検部位や項目、点検の要領は、日本電機工業会・太陽光発電協会技術資料の「太陽光発電システム保守点検ガイドライン」に記載されています。


一例として、「太陽電池アレイ、架台」の点検方法は、以下のとおりです。

ガイドライン

画像出典:日本電機工業会・太陽光発電協会技術資料「太陽光発電システム保守点検ガイドライン

このほかにも、設備の部位ごとの点検要領が記載されているので、メンテナンスを自分で行う場合はチェックしておきましょう。

太陽光発電メンテナンス|除草作業


太陽光発電設備の施設内の雑草は、放っておくと、どんどん成長し、以下の問題を引き起こします。

  • ホットスポットの発生
  • 雑草が敷地外に出てしまう
  • 景観の悪化


「ホットスポット」とは、パネルの一部が発熱する現象です。

雑草の背がパネルの位置より高くなると、パネルの一部に影ができ、その部分は発電ができなくなるうえ、電気抵抗となって発熱します。

こうなると、発電量が低下するうえ、設備の故障の原因にもなってしまうのです。

また、雑草が敷地の外にはみ出たり、雑草が繁茂して景観が悪化したりすることは、近隣住民とのトラブルを招きます。

こうした問題を防ぐため、定期的に草刈りなどの除草作業が必要です。

太陽光発電メンテナンス|パネル


屋外にある太陽光発電パネルには、雨風による泥や土埃、鳥のふんなどの汚れが付着します。

汚れが溜まったパネルは、太陽光を吸収しにくくなり、発電量が落ちてしまいます。

発電量を維持するため、パネルの定期的な清掃も欠かせません。

太陽光発電メンテナンス|外注?


太陽光発電設備のメンテナンスは、自分でする方法と、業者に外注する方法があります。

自分でするメリットは、メンテナンスにかかる費用が安くなることです。

一方で、メンテナンスの手間や、発電施設までの移動の時間がかかるほか、間違ったやり方をして設備を故障させてしまう危険があるのがデメリットです。

自分でやる場合は、メンテナンス方法をしっかり勉強したうえで、自宅近くの太陽光発電設備を購入するようにしましょう。

外注するメリットは、手間がかからないことです。

メンテナンス作業を業者に一任できるため、何もしなくても、売電収入が得られます。

デメリットは、外注費用がかかることです。

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太陽光発電メンテナンス|外注費


メンテナンスを外注した場合、産業用でシステム容量が50kW未満の「低圧」なら、費用の目安は以下のとおりです。

  • 点検…10万~15万円/年間
  • 除草(草刈り)…200~500円/㎡
  • パネルの清掃…2,000~5,000円/kW


料金は業者や作業内容によっても異なるので、あくまで参考程度に捉えておきましょう。

太陽光発電メンテナンス|まとめ


太陽光発電設備のメンテナンスを怠ると、発電量が落ちたり、事故が起きやすくなったりするほか、最悪の場合、FIT認定を取り消されてしまう可能性もあります。

そうならないためにも、太陽光発電投資を始めるなら、メンテナンスはしっかりと行うようにしましょう。メンテナンスは、業者に外注するのが一般的です。

外注すれば、不労所得のように売電収入が得られるので、忙しいという方にもおすすめです。

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