「今さら太陽光なんて・・・」の真実

2021.7.05

「太陽光発電事業はもう終わった」と言われ早2年弱。

今から太陽光発電事業をやろうとすると、ほぼ100%の確率で周りから

「今さら太陽光なんてやめとけ!」と言われる事例が多いです。

しかし、論理的に考えると実は太陽光発電事業はまだまだ魅力がある商品であります。

改正FIT法施行まで残り9カ月弱・・・・

当社が考える太陽光発電事業をお伝えさせて頂きます。

 

①今更やっても儲からないというウソ

太陽光発電事業は「事業」ですから。儲からないと参入するメリットはありません。

勿論、「再エネ比率を上げるんだ!」「原発反対」等の志を持って事業をされている方もいらっしゃいますが、
大多数の方が太陽光発電事業をされているのは儲かるからであります。

そして、この儲かる事業が買取価格下落により「儲からない」という幻想になり、結果「今さら太陽光なんて・・」という世論が出来上がりました。

しかし、実は「儲かる」「儲からない」で考えれば太陽光発電事業は未だ儲かる事業であります。

なぜか・・・・・???

それは、買取価格の下落と共に初期投資価格が下がった事と過積載システムの登場により十分採算が見込めるからであります。

まずこちらは既にご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、現在の太陽光発電事業の初期投資コストは固定買取制度開始直後に比べると驚くほど下がっております。

4年前の買取単価40円/kwhの当時、低圧野立て太陽光システムはkw=¥390,000~¥400,000(税込)程であった価格が、

現在はkw=¥200,000~¥210,000(税込)になっております。(※諸条件により多少前後致します。)

買取単価は4割減りましたが、初期投資額は約5割減りました。

単純な比率で考えれば今の方が儲かる可能性は高くなります。

だから儲からないという事はウソなのです。

今の太陽光発電事業の経済合理性を正確に言えば、

「お客様の手元に残る利益額は減ったが、利回りは全く変わらない、いやむしろ良くなった!」という表現が正しいのです。

これをお客様に伝えると「セールストークでしょ!」って言われますが、「セールストークです!」と自信を持って答えます。笑

しかし、論理的に考えれば分かって頂けるのではないでしょうか。

次に先ほど「過積載システム」という言葉を出しましたので、御説明させて頂きます。

過積載システムとは簡単に言うと、パワコンへ多くのパネルを繋ぎ込む事で発電量を上げるという方法です。

4年前の低圧太陽光発電所の設計では、パワコン出力49.5kwに対し、パネル出力55kw程でシステムを組んでおりましたが、

過積載システムでは、パワコン49.5kwに対して、80kw程のシステムを組む設計をしております。

これがどのように発電量に影響するか資料をご用意致しました。

<今までのシステム=発電量326kwh/日


エコグラフ


<過積載システム=発電量447.5kwh/日
エコグラフ


パワコンは49.5kwまでしか出力されませんので、一見パネルだけ増やしても無駄のように思えますが、パネルが増えた分電圧が上がる事で

朝夕の発電量に大きな違いをもたらし、投資回収を考えても下記のようになります。

(※下記計算は簡易計算なので、目安として見て下さい)

 

<コストkw=¥200,0000-にて買取単価kwh=¥24-の場合>

①55.08kw通常モデル

・初期費用=¥11,016,000-

・年間売電収入=¥1,500,000-

・投資回収年数(表面)=7.3年

 

②80kw過積載モデル

・初期費用=¥15,600,000-

・年間売電収入=¥2,300,000-

・投資回収年数(表面)=6.7年

 

コスト低下に過積載太陽光システムを理解すれば「儲からない」という論理は破綻している事が分かるかと思います。

 

②電力会社都合による出力制御のリスクの恐怖のウソ

2014年9月に「九電ショック」と呼ばれる社会現象が起きました。

奇しくも、6年前の同じ時期にリーマンショックが起きた為に人々の間では「太陽光から撤退」「太陽光終わった」という声が各地で聞かれました。

メディアもこれを大々的に取り上げ、銀行、ファンド、大企業が相次いで太陽光業界から撤退してきました。

それまで、投資回収リスクが低かった太陽光が、一気にリスクが高くなったので当然の結果です。

当時私達も、「電力会社の系統維持の為に出力制御を行う」と説明されると、つい鵜のみにしておりましたが、

この出力制御によって事業性が不透明になる事は低圧太陽光発電所で考えればまず有り得ないと言いきれます。

理由は説明すると長くなりますが、来年のFIT改正により九電ショックにて計算された設備容量の7割程がなくなり

新たに7割の容量が確保される見込みだからです。(この比率は分かりやすいよう全国の比率で伝えております)

ましては当社のお膝元の中部電力様は低圧の太陽光発電所については出力制御はございませんし、今後される見込みが非常に

低いと業界の中では言われております。

事実、金融機関ではまだ太陽光発電事業に対して融資を行っておりまし、大手海外ファンド会社や大手企業が太陽光発電所のM&Aを再開しております。

お客様の中には九電ショックのメディア報道で、「今さら太陽光なんて・・・」と思われている方もいらっしゃいますが、
上記の事を考えると出力制御の恐怖はまずなくなるのではないでしょうか。

 

③地域との共生を無視した工事のホント

今までウソという話題で進めて参りましたが、今回のホントという話題です。

「今さら太陽光なんて・・・」という方の中には、周囲の太陽光発電所建設によって不快になった事があるという方いらっしゃいます。

「自然景観を壊す」

「住民同意がないまま発電所を作る」

「施工が雑で、今後の事故が怖い」

等、太陽光発電所建設で問題が起きている事はメディア報道の通り事実です。

施工が雑や、法令違反は問題外ですが、地域の方を尊重し事業をする事は本当に大切な事です。

「20年間儲かるからといって、地域の声は関係ない」という強い?ハートの方はいらっしゃらないと思いますが、やはりトラブルは無い方がいいに決まっています。

中には嫌がらせのように反対をされる方もいらっしゃいますが、やはり地域の方の御理解が無ければ絶対に太陽光発電事業は成功しません。

 

以上、今の太陽光発電所事業の真実の話です。

真剣に考えて頂いているお客様は色々な情報が溢れて混乱している方もいらっしゃると思いますが、一つの参考にして頂ければ幸いです。


太陽光パネル