太陽光発電とブロックチェーン
最近巷で賑わっているビットコイン。
太陽光発電所オーナー様でも運用されていたり情報を取っている方もいらっしゃるかと思います。
今回は、そのビットコインの事!!ではなく、それを支える技術のブロックチェーンと再エネについて考えたいと思います。
ビットコインに関しては、既に皆様ご存知のように仮想通貨になります。
この仮想通貨を支えている技術にブロックチェーンがあります。
このブロックチェーンは各業界に革命を起こすと言われておりますが、
エネルギー業界でも大変な注目が集まっております。
特に再エネとブロックチェーンの組み合わせに対しては、
新たな市場が作られるという事で当社も事業開始準備をしている最中であります。
再エネとブロックチェーンが私達の生活をどのように変えてくれるのでしょうか?
まだまだ確立された事業ではない為、あくまで私達が考える可能性について少し書いてみたいと思います。
①地産地消の電気が個人間売買出来るようになる
再生可能エネルギーの最大のメリットは電力を手軽に身近に作り、消費するサイクルが持続出来る事です。
さらに今後は上記に「安価」という言葉が付け加えられます。
現在の再エネ市場、特に太陽光発電市場に関しては、余剰売電と全量売電に分かれてますが、
この売電期間は固定価格買取制度により10年、20年と法律で定められております。
この買取期間終了後は、どうなるか分かりませんが、一つ確実な事は「固定での買取がなくなる」という事実です。
10kw以上の発電事業者は、20年の収支で事業を計画しておりますので、
今20年後の事を言われてもあまりピンとこないと思いますが、
家庭用の方は今日売電が始まった方でも10年後には買取が無くなります。
20年前というと、だいぶ昔と感じられると思いますが、10年前と考えると、
つい最近と感じられる方も少なくないのではないでしょうか?
そして太陽光発電業界には「2019年問題」という言葉がありますが、
2019年に48円/kwhにて売電されている方が満期を迎えるのです。
これ以降の買取価格の継続等はまだ決定されておりませんが、太陽光パネルはまだまだ現役ですから、
当然電気は作ってくれます。そして、売電収入があった分の余剰電力も当然発生する事になります。
この余剰電力をどうするか、各地で様々検討されておりますが、ここでブロックチェーンが活躍すると考えております。
簡単に言うと、自宅で発生した余剰電力をお隣さんへ売る事が出来るという事です。
今、余剰電力分は電力会社に電気メーターを通じて売電を行い、その数字によって売電収入が発生しております。
しかし固定価格買取制度が無くなってもお隣さんや地域の工場等に電気が売れるならどうでしょうか?
「でもお隣さんにどうやって売るの?」という疑問が発生しますが、
これを解決するのがブロックチェーンだと考えております。
ブロックチェーンを使えば、メルカリさんのように電気の個人間売買が可能だと私達は考えております。
②VPP(仮想発電所)の基礎になり、地域の再エネが大活躍する
2017年4月よりネガワット取引が日本でも開始されました。
ネガワット取引とは、節電を行うとそれに対して報酬をお支払いしますというものです。
そして、これに合わせて今注目されているのがVPP、バーチャル・パワープラントになります。
難しい言葉ですが、VPPの一つの考え方として、1000kwのメガソーラーの
発電所と、1000軒(1000kw)太陽光パネルが載った住宅がある町は、大きな目でみれば一緒であり、
この1000軒をコントロ―ル出来れば仮想的に発電所になるという考え方です。
このコントロールでもブロックチェーンは大活躍すると考えております。
①では売電を書きましたが、節電を行った報酬もブロックチェーンで全て履歴を残す事が出来、
公平な取引をこの技術は実現してくれると思っております。
このようにブロックチェーンは、とてつもない可能性を秘めております。
さらに、これをAIやIoTを組み合わせる事で再エネ電力の地産地消は間違いなく出来ると思っております。
既に再エネ設備は地域のエネルギーコストを下げるような単価になってきました。
後は、これを持続可能に管理する技術が必要になります。
この技術は情報革命で現実的になり、あとはいつ実現するかの次元になったと私達は考えております。
地域の再エネを増やし、それを適正に無駄なく管理し、地域のエネルギーコストを落とす。
グローバルな思考で、ローカルに行動する。
少し前にグローカルという言葉が流行りましたが、まさに再エネはグローカルを実現する業界だと思っております。
当社では現在、この分野での新たな仲間を探しております。
ご興味ある方は、いつでもお声掛けください!
手作りカフェオフィスでお待ちしております。