SDGsへの対応に自家消費型の太陽光発電システムを導入するメリット
太陽光発電システムを導入すればSDGsに貢献できる
SDGsとは、「Sustainable Development Goals」の頭文字をとったもので、「持続可能な開発目標」を意味します。
2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された、持続可能でより良い世界を目指すための国際的な目標です。
SDGsでは、以下17の目標が設定されています。
画像出典:外務省「持続可能な開発目標(SDGs)と日本の取組」
発展途上国だけでなく、日本を含めた先進国も、上記17の目標達成に向け、積極的に取り組んでいます。
太陽光発電システムを導入すればSDGsに貢献できる
企業がSDGsの達成に貢献するうえで、導入しやすいのが、太陽光発電のシステムです。
太陽光発電システムの導入は、SDGsの17の目標のうち、7番目の「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」に該当します。
太陽光発電によって作られる「再生可能エネルギー」は、火力発電の原料となる石油や石炭などの化石エネルギーと比べて、発電時に温室効果ガスの排出をグッと抑えられる、クリーンなエネルギーです。
そのため、太陽光発電を利用することで、SDGsに貢献できると言えるのです。
SDGsへの貢献ができるのは自家消費型の太陽光発電
太陽光発電がSDGsに貢献できるといっても、何でもいいというわけではありません。
産業用の太陽光発電は、以下の2種類に分かれます。
- 投資型
- 自家消費型
投資型は、「FIT制度(固定価格買取制度)」を利用して、発電した電気を電力会社に売り、収入を得るのが目的の太陽光発電です。
こちらは、個人や企業の投資手段として利用されています。
一方、自家消費型は、発電した電気を自社で利用するのが目的の、企業向けの太陽光発電です。
自家消費型の太陽光発電システムを導入することで、オフィスや店舗、工場などの電気代の節約ができます。
投資型と自家消費型のうち、このあと紹介する、
SDGsの観点から得られるメリットを享受できるのは、自家消費型の太陽光発電です。
投資目的で太陽光発電システムを導入しても、環境経営とは認められず、後述するメリットは享受できない可能性があるので注意しましょう。
SDGsへの取り組みが企業にもたらす2つのメリット
自家消費型の太陽光発電システムを導入して、SDGsに取り組むことには、企業にとって、主に以下2つのメリットがあります。
- ESG投資における投資家たちからの評価が高くなる
- サステナビリティ・リンク・ローンの利用で金利の優遇が受けられる
ここでは、それぞれのメリットについて、説明していきましょう。
ESG投資における投資家たちからの評価が高くなる
自家消費型の太陽光発電システムを導入すれば、「ESG投資」における企業評価が高くなります。
ESG投資とは、以下3つを評価基準にした投資手法です。
- Environment(環境)
- Social(社会)
- Governance(企業統治)
ESG投資では、企業評価において、「環境への配慮」や「社会貢献」といった点が重視されます。
企業の業績が良くても、環境に配慮した経営ができていなければ、ESG投資において、投資家たちから高い評価を得られません。
近年、日本でもESG投資の流れが来ているため、企業には環境経営への取り組みが求められます。
ESGを評価するうえで、指標の1つになり得るのが、SDGsへの取り組みです。
自家消費型の太陽光発電システムを導入すれば、環境経営と同時に、SDGsへの取り組みもアピールできるため、ESG投資でも高い評価を得ることが期待できます。
サステナビリティ・リンク・ローンの利用で金利の優遇が受けられる
SDGsへの取り組みは、企業にとって、融資の面でも有利になる可能性があります。
なぜなら、企業が対象の融資において、「サステナビリティ・リンク・ローン」が世界的に広がりを見せているからです。
サステナビリティ・リンク・ローンとは、SDGsの取り組みの内容や成果に応じて、ローンの金利が変動する融資制度です。
借入人は、融資を利用するにあたって、サステナビリティ(持続可能)な目標を設定します。
二酸化炭素の排出量の削減や、再生可能エネルギーの利用割合の増加など、環境に配慮した取り組みをしていれば、低金利で融資を利用可能です。
日本でも、2018年頃にサステナビリティ・リンク・ローンへの関与が始まっており、2020年には滋賀銀行で、同ローンの契約が締結されています。
まとめ
SDGsは、世界が掲げる、持続可能なより良い世界を目指すための取り組みです。
クリーンな再生可能エネルギーを生成できる太陽光発電は、SDGsに貢献できる方法の1つです。
自家消費型の太陽光発電システムの導入には、ESG投資においての企業評価が高くなったり、サステナビリティ・リンク・ローンが利用できたりするというメリットがあります。
先を見据えて、SDGsへの対応を考えている企業の方は、ぜひ自家消費型の太陽光発電システムの導入を検討してみてはどうでしょうか。
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